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脱初心者→PC_Level2.0

仕事柄、「パソコン初心者」、「パソコンが苦手だ」という人を数多く見てきました。すると多くの人に、ある共通点があることに気付きました。このページではそれら問題点を挙げ、「コレを気をつければ上達するのではないか?」と思う事柄をピックアップしていきます。

「そこまでの初心者じゃないけど」と言いつつも、このページに来てしまった方は、ココだけでも読んでいってください。

>>パソコンへの指示が杜撰

マウス操作

パソコン入門者に見られるケースです。

マウスを正しい持てていない(右利きの人の場合)

多くの方がマウスを包み込むように持ちます。(まあ操作方法が限られているのでそれ以外の持ち方をするほうが不自然すぎますが)

そこまではヨシとして、

「中指で右クリックする」
「親指、薬指(または小指)でマウスの両側面を抑える」

これが出来ていない人は「パソコンの動きがおかしい」と言う確率が高いです。

人差し指で左も右もクリックされる方は、押し間違う事が多い。
さらに右クリックメニュー(コンテキストメニュー)表示中に目的のものを再度クリックし、クリックが効かないと勘違いするケースが見られます。

マウスの側面を抑えない方は、クリック時にポインタがズレる。
これにより、「押した機能と違う動作をする」=「パソコンがおかしい」となります。

最初の話として「マウスの正しい持ち方」。大丈夫かな?と思った方はググりましょう。
※ググる:検索エンジン「Google」で検索して調べるの意

(ダブル)クリックが遅い

クリックを離すのが遅いと、初心者には思いも寄らない動作をします。
ファイルを選択するつもりでクリックを長く押してしまうと

「ドラッグ・アンド・ドロップ」

※操作対象をクリックを離した場所に移動させる操作
これが起きます。クリックを離した時にフォルダにでもマウスポインタが乗っていたならば、ファイルはフォルダに格納され、「ファイルが消えた!」というようにも見えることでしょう。

またデスクトップなどのファイルをダブルクリックする際も、ゆっくりダブルクリックすると

「名前の変更」

※操作対象の名前部分にカーソルが移ります。
これが起きます。ファイルを開くつもりでこの操作をしてしまう人は「いつになったらこのファイル開くんだ?」となりますが、パソコンも「いつになったら名前を入力してくれるんだ?」と待っていることを覚えておいてください。


クリックに関しては、ちょっとしたテクニックがあります。

「クリック操作のキャンセル」

ボタンをクリックした瞬間に「しまった!このボタンじゃなかった!!」といったことはありませんか。
※ボタン=例えばワードの太字ボタンやエクセルのオートサムボタンなど画面上に並んでいるヤツです。

命令はクリックを離した後に実行されます。つまりクリックを押している状態ではまだ確定していないのです。 クリックしたボタンとクリックを離した場所が違う場合、その操作(クリック)はなかったことになります。

瞬間的に「クリックするボタンを間違えた」と感じた時は、クリックしたまま、マウスポインタを別の場所に移してから手を離す。これがクリック操作のキャンセルです。

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パソコンへの指示が杜撰

1フロア10人の職場で上司が言いました。
「この前のヤツ、アレしてくれ」

さて、誰が「何を」「どうして」くれるのでしょうか。
フロアに居る人間が上司と自分、なんて時なら指示されたのは自分でしょう。自分に対して「この前のヤツ」ならばまだクローズしていない案件で、その時に話した内容の処理をすれば良い。
ただ。フロアには人が大勢います。もしかすると事務員さんが「この前おみやげで貰ったお茶」を「煎れてくる」かもしれません。総務部の人がこの前の会議で決定した「今期ボーナスなしというメール」を「一斉配信」するかも知れません。

「操作対象(選択)」と「命令」

貴方はパソコンにそんな出来の悪い上司のような命令をしていないでしょうか。
パソコン初心者にある一番の問題はここだと感じていますが、このサイトに訪れた人は如何でしょう。

1.「フォントサイズを変更したのに文字が大きくならないんだよ」
2.「この文字の色変えたいのに、どこにボタンあるの」
3.「あれ?元に戻すボタンがクリックできないお(´・ω・`)」

これらの原因が分からない方は、往々にして例の上司と同じことをパソコンに行なっています。

「文字が大きくならないんだよ」→大きくする文字に命令していない
「どこにボタンあるの」→命令の出し方を知らない
「元に戻すボタンがクリックできない」→命令が実行されたかすら分かっていない
※「戻せない」には色々な要素がありますが、ここでは↑の話ですので。

パソコンでの「操作」は(基本的)に「選択と命令」で1セットです。

「何に対して」「何をするのか」
これを逐一パソコンに伝えてあげなくてはいけません。

例題1.の文字を大きくするには、
「大きくしたい文字を選んで」=操作対象の選択
「文字を大きくせよ」=命令
するのです。

例題2.これはワードだとしましょうか。操作対象は「文字=フォント」、命令は「文字の装飾」です。
ワード2003であれば文字の飾り付けをする「書式設定ツールバー」をよく見ましょう。
2007/2010であれば文字に関する操作はほぼ「フォントグループ」から行えることでしょう。

文字に命令を出すのに、表やら図形の機能を使わないことは分かりますよね。
操作対象をはっきりと認識することによって、どの機能が使えるか把握しやすくなるのです。

注意点として、ワードでは「文字」と「段落」、エクセルは「セル」と「文字」の扱いに気をつけてください。
詳しくはワード、エクセルの各ページに記載します。

例題3.これもワードでお話しましょう。
操作対象を選択し命令を出そうとしましたが、誤って文書内の文字列をクリックしてしまいました。
すると選択は解除され、クリックした場所にカーソルが移ります。
これを「元に戻す」ボタンで元の選択状態に戻そうとする、という話です。

結果は先に書いてあるとおり、戻りません。「元に戻す」機能は操作を取り消す機能のことで、操作とは「選択と命令で1セット」です。今回のケースでは、選択していた文字列から別の文字を選び直しただけで「まだ命令をしていない」。パソコンはまだ何も操作を行なっていない、操作(指示)を待っている状態です。
「元に戻す」操作をしていないのだから「元に戻せない」のです。この場合は、もう一度操作対象を選択しなおし命令してあげましょう。

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経験値不足

なぜ初心者なのかと言われれば、あまり触らない(使わない)からと答える。
あまり使わない物に(私からすると)大金を払う理由が分かりませんが、きっと必要に迫られてパソコンを購入したのでしょう。そしてせっかく買ったのだからと使ってみる→使い方が分からない→分からないからあまり触らない。

絵に描いたような負のスパイラルです。

「とりあえず触る、動かす」

使えるようになりたいと願うのならば、何はなくともパソコンに触りましょう。(&頭も使いましょう)

「高い壁を登るなら、高い階段を使え」

レベルアップには経験値が不可欠です。そして初心者には初心者なりの経験値の上げ方があるはずです。ドラクエで言えば「スライムを大量駆除してレベルを上げる」みたいな話で、「一発逆転、レベル1で竜王を倒すぜ!」と考えてしまうと、「勝てない」→「無理」→「や〜めた」な負のスパイラルに陥ってしまいます。

初心者なら初心者らしく必要な階段を登り、上を目指すべきで、端折って上級者と同じこと(真似事)をしても上手くいきません。昔から言いますよね。「急がば回れ」です。

「為せば成る」というのもあります。「仕事でパソコンを・・・」となれば、それは真似事でもこなさなくてはいけない場面があります。しかしその仕事が終わった後に考えてみてください。自分に何が残ったのかを。
「仕事でやっていた操作しか出来ない」。
基礎が抜けているとこういう事態が起こります。基礎を積み重ねて壁を超えていきましょう。

「俺、初心者」という方。ここまで記述した注意点を頭に入れてパソコンに触ってください。
(特に「選択と命令」の話は最重要です)
ファンファーレは鳴りませんし、「貴方はPCレベル2になった」と表示されることはありませんが、1つ1つのクリックが正確なクリックを行う経験値になり、「操作対象(選択)」と「命令」を意識したパソコンとの対話が貴方のレベルアップにつながります。

「選択と命令」を意識するかしないかの違いはこんな感じ。
ドラクエの経験値稼ぎの際に・・・
意識している→ひたすらに敵の出現する場所をウロウロしている
意識してない→街の住民に話しかけたり平原に行ったり宿に泊まってみたり
ぐらいの差があると思っています。(時間当りの効率性が違うってことです)

「パソコンは人間が楽をするための道具」

「なんか面倒くさいんだけど」と感じた時は、楽をする方法を考えてください。
大概、楽な方法があります。

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